企画プログラム「オプタコンの残したもの、伝えるもの」

オーガナイザー:佐々木 健(筑波技術大学)、関田 巌(筑波技術大学)

開催日・会場

  1. オプタコンについて
    • 山縣 浩(NPO法人 アイサポート仙台理事長、大学入試センター客員教授)
  2. 機器解説
    • 藤田 紀満(社会福祉法人日本盲人職能開発センター嘱託、元キャノン株式会社勤務)
  3. ユーザーによるデモンストレーション
    • 北神 あきら(NPOスパン理事)
  4. 盲学校のオプタコンティーチャーとして
    • 佐々木 健(筑波技術大学准教授)

企画説明

 オプタコンは、活字を目の見えない人が読む目的で作製され1970年代に世界的普及を果たした画期的な機器であった。示指指腹に活字の形を振動子により触刺激として伝える方式は、当時の最先端技術を結集して結実した。オプタコンは、やがて、現在のPCを利用した文字音声化技術にその座を受け渡した。一時期ではあったが、目の見えない人が活字印刷物を読むという夢を実現し、偉大な功績を記した。しかし、本当にオプタコンはその使命を終えたのであろうか・・・。スタンフォード大学とTSIの産学共同による開発の経緯や、単に機器を販売するのではなく、教育プログラムと共に普及を果たした方式など、多くの学ぶべき点があげられる。参加者の方々には実際にオプタコンに触れ、オプタコンが可能にした「あたり前」を実感してほしい。そして、その時代に「あたり前」を実現するために開発者や教育者やユーザーがどのような道を歩んだかを知り、この分野における継承と発展に役立ててほしい。


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